難化?易化?
さて、とりあえず前期が終りました。色々と思うことはあるでしょうが、切り替えて後期の勉強を始めましょう。 難易度が難化したとか易化したとか話題になってますね。 では、これが受験生にどのような影響を与えるのかを考えてみましょう。 そもそも合格するってどういうことなのか考えたことがあるでしょうか? 国公立大学なら共通テストと二次試験の点数の合計が高い順に並べた際に上から順番に合格、募集人数になると締め切られるという形です。 つまり合格するためには、受験者の中で一定以上の順位になればいいわけです。 さらに難化、易化による影響を考えていきましょう。 難化 → 問題が難しくなる。平均点が下がる。 易化 → 問題が簡単になる。平均点が上がる。 ここで全体的に順位が上がったり、下がったりするなら順番は変わらないはずです。 ここで一つの疑問が生まれます。 順番が変わらないなら、合否にも影響しないのでは? でも、実際には合否に影響します。なぜか? 例を挙げてみます。 理系、二次試験の受験科目が数学、化学、物理、英語としましょう。 ここ数年の傾向では英語を基準とすると数学が簡単で、化学と物理が難しかったとします。 多くの受験生はこう考えるはずです。 共通テストでボーダーより30点上だから、英語と数学で平均点以上を取って、化学と物理は平均点ぐらいあれば逃げ切れるはずだ。 ところが、本番では他の科目はあまり変わらないのに数学が難化しました。 英語と数学で点数を取る予定が数学が異常に難しくまったく解けない。 まぁ実際は上位の1,2割の層は解けるでしょうが。 こうなってくると他の科目の重要性が上がってきます。 化学と物理で平均点を取れればいいやと思っていた受験生がいる一方で、化学や物理をしっかりと対策していた受験生もいます。 こうなってくるとどちらが有利なのかは言うまでもありません。 要はある特定の科目が難化した場合、他の科目の重要性が上がるので 予定していたように点数が取れない可能性が出てきます。 易化した場合、平均点が上がってしまい予定していた点数が取れても合格できない可能性が出てきてしまうわけです。 過去問は大事です。傾向を掴めるので。ただそれは過去の傾向であり、これから先も傾向が変わらないという保証にはなりません。 大事なのは油断せずに最後まで準備をしっかりと行うことでしょう。...