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かなりざっくりとしたボーダーラインの考え方から考える出願校の決め方

以下では理系を例にしています。高1や高2の子も知っておくとこれからの勉強に役立つと思います。 基本的に共通テストを受けた後は自己採点の結果を各予備校が集めてその結果から国公立大学の出願先を決めることになります。下手に平均点が上がったり、下がったりすると自分の思っていた判定が異なるので出願先が変わることもあります。また、各予備校毎に判定が微妙に違っていてある予備校の判定ではBだが別の予備校ではC判定になるというのはよくあります。 では、そのような際にはどのように出願先を決めればいいのか?また、どのよう勉強をすればいいのか?について考えていきたいと思います。 各大学では去年の合格者の共通テストや個別試験の最高点、最低点、平均点のデータが出ています。これらをうまく使うと自分の出願先を決めるのに役立ちます。特に2024年の共通テストの平均点は現状では大手の予備校の速報から考えるに恐らく2023年の平均点とほぼ変わらない550点前後であろうと予想でき、そのまま使うことが出来ます。 全体(共通テストと個別試験の結果の合算)の最低点から共通テストの自分の点数を引いたものが合格に必要な最低点です。これが最低条件です。これを超えない限り合格はあり得ないと思ったほうがいいです。逆に言えばこれを超える点数が取れるなら、多少判定が低くても勝負できます。 特に近年は共通テストが難化しているので、個別試験の問題を解いてみたら意外とどうにかなるというパターンも見受けられます。諦めずにまずは市販の過去問を解いてみましょう。この場合、最新のものの方がいいです。けちって下手に中古本とかに手を出さないほうがいいです。去年ぐらいから出題傾向が変わった大学が多いので、去年とそれ以前で出題傾向が変わっていることがあります。そのため、過去問を解く際は必ず3年間分解いてください。そうすると様々な事が分かります。どの分野から出題されることが多いのか、特定の式変形が多用されているなど、大学毎に特色があります。ある志望校の問題はまったく解けなかったが、別の志望校の問題は解きやすいということもあります。色々と解いてみることが大事です。

共通テスト対策

模試って平均点低すぎない?特に数学。 取れてる子は取れていますけどw 数学が一昨年と同程度まで難化すると考えている? (去年、文科省から一昨年の平均点が悪かったのを受けて内容を見直した方がいいと言われたんだから、また難易度上げるってのは考えづらいんだが。) 生物も二年連続で最低点を更新したから、去年と同じように文科省から言及されたので恐らくは簡単になるだろうと予測しています。 ただ、共通テストの初回ほど簡単になることはなく、去年の数学と同じく平均点が10点ほど上がるぐらいが妥当かなと考えています。 生物は文章題の量が多いのに加えて、図表の読み取りも必要とされているので、読解力が重要になってきます。 (模試によってはほとんど短めの論文やろ、これ、っていうのもあります。個人的には私立の医学部の入試問題を参考にしたんじゃないかなって予想しています。) 今現在、解けていないって子は、文章読解力を鍛えましょう。最初は解く時間とか考えなくていいので、文章や図表から読み取れることを整理する練習をしていきましょう。 特に高2の子はこの練習を早めに始めたほうがいいです。学校のテスト対策っていうともっぱら用語を覚えるばっかりだと思うので、自分の思っている生物とはかけ離れた内容になっています。 去年は一昨年よりも簡単になったと言われていますが、平均点から考えるとセンターの時代の難しかった年と変わらないぐらいです。 テレビなどで入れているほど簡単であると言えるものではないですね。 あとは模試によって難易度のばらつきが大きくなっている気がするので、模試の判定はあくまで参考程度にし、模試は自分の出来ていなかった問題などを確認するためのものとした方がいいと思います。

模試の見直しは本当に出来ていますか?

夏休みが終わりました。夏休み中にも模試はあったと思います。模試が終わったら、必ず模試の見直しをしましょうと言われると思います。 さて、皆さん、模試の見直しは本当にできていますか? 忘れられていることが多いですが、受験は相対評価です。AさんとBさんの二人がいるとします。この二人を評価する際に、二人に同じ問題を解かせます。このとき、その出来を評価する方法としては、2つのパターンがあります。 一つ目は、予め合格点を設定しておき、その点数を超えたかどうかで判断する絶対評価、二人の点数を比較評価し、どちらの点数が高かったのかを評価するのが相対評価です。 受験では、相対評価を用いられます。同じテストを受け、その点数を比べることで合格者を選ぶわけです。 受験においては点数が高いことが大事。 しかし、条件が変わると点数の価値は変わってきます。 平均点が80点の際の60点。 平均点が40点の際の60点。 同じ60点ですが、その点数の価値はまったく違いますよね? 実は、何点あったかは実はそこまで大事ではなく、他より高いかどうかが大事なのです。 大事なのは、模試の成績に一喜一憂するのではなく、どの問題が解けて、どの問題が解けていなかったのかを把握することです。 今まで解けていなかった問題が解けたことは喜ぶべきだし、解けなかった問題があったなら、次までの課題とし、その対策を講じればいいのです。 この一連の作業を「模試の見直し」といいます。 さて、皆さん、模試の見直しは本当に出来ていますか?

問題文をよく読む

 問題文をよく読んで答えましょう。 これはよく言われますよね?でも、繰り返し読んでも、どこ気をつけたらいいのか、イマイチよく分からない。そういう人って多いんじゃないでしょうか? 大事なポイントは実は限られています。それを長い文章中から見つけられるのかが大事になっているのです。 近年、入試傾向として読解力や発想力を問うために問題文が長くなっています。それだけでなく、グラフや表を用いた問題だったり、会話文形式の問題が増えていたりします。数学や化学、物理、生物といった理系科目でも読解力が問われるのです。こう書くと文系の子が有利で、理系の子が不利と思われるかもしれませんが、実際はというとそんなことはありません。 大事なポイントだと理解するためには、数学や化学、物理の知識が必要とされるからです。ここで大事なのは自分の志望校の出題傾向から自分がどこまで理解していればいいのかを逆算することです。すべてを完璧にできるのであれば、それは素晴らしい事だと思います。しかし、時間は有限であり、完璧を目指すのは時間的に厳しいのです。また、一人一人の志望校は異なっており、どこまで理解できていればいいのかも異なります。 繰り返しになりますが、時間は有限です。夏休みという期間を有効に活用し、将来に備えていきましょう。 詳細はこちらまで 青山塾

理系ってなんだ?

中学校のときは数学や理科が得意だったのに、高校に上がると全然解けなくなったという話はちょくちょく聞きます。 今回は数学に関してのお話。 数学に関して言えば、中学内容の場合は英単語と同じように公式を丸暗記すればある程度対応できます。徳島県の場合、高校入試に用いる基礎学は去年や一昨年ぐらいから徐々に文章量が増えています。とは言っても、計算問題が一定以上含まれていますし、パターンが決まっている証明問題も含まれています。正直、基礎学だと70点ぐらいまではこういった決まっている問題を押さえておけば、まだなんとかなるという認識です。 高校の数学の場合は、公式だけでなく、なぜその公式を用いることができるのかや解くパターンを当てはめる条件を覚えるといった過程が必要とされています。特に共通テスト以降は顕著ですね。まだ県内の公立校の定期テストは公式丸暗記、特定のパターンを覚えておけば70点は取れますけど、模試は対応できなくなっています。 高校の数学で重要なのは、数学ⅠAと数学ⅡBC、数学Ⅲはすべて繋がっているという感覚を意識を持つことです。数学ⅡBCでは、数学ⅡBCで新しく出てきた公式やパターンと数学ⅠAで出てきた内容を組み合わせる必要があります。さらに、数学Ⅲでは数学ⅡBCと数学ⅠAの内容を組み合わせて問題を解くことを求められます。 こうなると公式をどうこうというよりこういう条件下ではこういう考え方を用いることができるので、こういう関係式を立てられる。さらに、別の条件から別の式を立てられるから組み合わせて連立方程式として解けば答えが出そうという考えを身につける必要があります。 こういうこと書くと「これって理系だから出来るんでしょ?私、文系なんで!関係ないんです!」って言われそうですけど。 こういう考え方をするのが得意なのが理系なのは間違いないと思いますが、ただ、最近の入試傾向を考えると国公立を目指す場合だけでなく、私立の経済学部でも数学必須になりつつあります。文系でもこのような考え方が得意である必要はないですが、出来なくていいというわけではないと思います。

勉強をするときの注意点

がんばっているのに結果が出ないんです。どうしたらいいでしょうか? こういう意見は多いです。問題なのは、この がんばっている という言葉です。 毎日1時間勉強している子はがんばっているわけです。毎日睡眠時間を削り、何時間もやっている子もがんばっているわけです。部活の合間を縫って30分勉強している子もがんばっているわけです。 この子たちは全員がんばっている子たちです。 そう、つまりがんばっているかどうかはその子たちの主観です。 自分の目標に向けて努力すること、がんばることはすごく大事です。 ただ、がんばることが目標になっていませんか? 勉強をしたことに満足していませんか? 勉強というのは、新しい分野を学ぶ事以外にも自分自身の課題点を解決するためのものでもあります。 高い目標を掲げたけれども、それに勉強量が見合ってないのであれば勉強量を増やさないといけません。 ただ、十分な勉強量があるのにも関わらず、成績が向上しないのなら、勉強の質の向上を考えたほうがいいかもしれません。 例えば、自分の課題に向き合っていますか?テストの結果だけを見ていませんか? テストの本来の役割は他者との相対評価によって本人の課題点を明確にすることです。 テストの結果から課題点を探り、その課題の解決に向けて勉強方法の改善も大事だと考えます。 難しいことをしろというわけではないです。どういう問題が苦手なのか、どのようなパターンの問題でミスをしたのかを洗い出していきましょう。 新しいことを学ぶという観点で言えば、集団授業は有用だと思います。 ただ、こういった勉強方法の改善には個別指導が向いていると思います。

受験とは言うが、何から始める?

まずは基礎。これは高校受験とか大学受験とか関係ないです。 これはよく言ってます。なぜか? 単純な話で忘れていることって意外と多いからです。 実際、一度読んだ本の内容ってちゃんと理解できていると思っていても読み返してみると新しい発見があるわけじゃないですか? そう考えると覚えていると思っていても意外と覚えていないことはあるわけです。 数学とかだと解き方を知っていると思っていても、いざ計算しようとしたらあれ?ここどうしてたっけ?なんてこともあります。 大事なのは面倒がらずにやっていくこと。 そんなこと知ってると言われそうですが、じゃあなんでわざわざこんなこと書くのか? 多いのは受験に備えて~なんて話を始めると難しい問題集を買ってきて難しい問題を解こうとする子が意外と多いからです。 じゃあ簡単な問題集をやれというのかと言われそうですが、そうではありません。 受験用の基礎の問題集からまず始めるべきであると考えています。 受験は極端な話をすると制限時間内に問題を解き、多くの点数を取っていった人間から合格を与え、それが定員を超えると不合格を与えられるシステムです。 ただ、問題の中には時間がかかる問題もありますし、時間がかからない問題もあります。どちらを優先すべきかと問われれば間違いなく、後者の時間がかからない問題です。同じ時間かけたとしてもより多くの問題を解くことができ、点数になりやすいからです。 また、合格、不合格を決めるのは、点数の相対評価です。つまり、何点取れたのかが合否を分けるのではなく、全体で上から数えて何番以内に入れたのかが大事だからです。 そう考えると他の子が解けている問題をミスしてしまうということは、差をつけられることになります。一方、他の子が解けない問題が解けるということは、差をつけることが出来ます。 出来る子が多い基礎的な問題の配点は受験では高めに設定されていることが多いです。なので、基礎的な問題を解けるようにしっかりと準備していったほうがいいと考えています。 じゃあ基礎的な問題だけやればいいのかと言われるとそうではありません。応用問題が解けないと相手と差を広げることが出来ないからです。 大事なのは基礎的な入試問題を確実に解け、なおかつ応用問題も解ける状態を目指すことです。 特に子供はやりたくない問題や苦手な問題を避ける傾向があります。当然と言えば当然かもし...